制御システムは、電気部品の集合体であるため永遠に使い続けることは出来ず、必ず寿命が存在します。
これらの寿命を大幅に過ぎた設備を使い続けた場合、交換部品がない、技術情報がない、もしくは修理できる技術者が存在しないなどの保守限界(修理できない状態)となるリスクがあります。
保守限界となった場合は、故障時点で新たな部品を選定するなどの新規設計作業が必要となり、新たな部品に合わせた既設設備の大幅改造や、主要コンポーネントの総入替を行うなどの事後作業が必要となり、故障に伴うダウンタイムが長くなることにより復旧費用も大幅に増える傾向があります。
当事務所では、お客様の大切な設備を長く安定的に運用して頂くため、計画的な保守(予防保全)の実施を推奨し、設備の長期運用においてトータルコストの削減が可能な予防保全サービスを提供します。
また、緊急対応が必要な事後保全サービス(故障修理)も合せて提供しておりますので、設備保守でお困りの際はご相談ください。
制御システムの寿命
1.部品の寿命
経年劣化(時間)による寿命で、以下の故障率曲線により定義されます。
寿命部品の代表例は、コンデンサ、リレー、発光体(電球、LED他)などになります。
2.技術の寿命
日進月歩で進化する技術は、標準として残るものと、陳腐化して新たな規格に変わるものがあります。
技術の寿命は、技術の陳腐化により発生します。
3.人的な寿命
古い機器(部品)には、独特な設定や操作などの技術が存在します。
定年退職などで、これらの技術を理解した人材が消滅し、技術継承がされない状態(後継者がいない)が人的な寿命となります。
保守サービス
1.システム更新(予防保全)
故障前に制御装置などのシステムを一式更新し、設備の安定運用を確保します(更新周期は部品の供給限界、技術の陳腐化を勘案し、10~15年をご推奨します)。
機械設備および機械周りの配線は流用するため、コストを押えた更新対応が可能です(配線などは経年劣化による疲労で、流用不可となる場合もあります)。
更新により、保守性の向上や、システム信頼性の回復が望め、動力回路においては絶縁性の回復による安全確保などのメリットが見込めます。
また、更新に合わせて操作盤のタッチパネル化などシステム機能の改善や、盤サイズの小型化も可能となり、設備のアップグレードが可能となります。
2.寿命部品の定期交換(予防保全)
寿命に到達する前に部品を定期交換し、設備の安定運用を確保します。
代表的な寿命交換部品は、以下となります。
No. | 寿命品名 | 推奨交換周期 | 備 考 |
---|---|---|---|
1 | 直流電源装置 | 5年 | |
2 | バッテリ | 5年 | |
3 | PLC | 10年 | |
4 | インバータ/サーボドライバ | 10年 | |
5 | 冷却ファン | 3年 | |
6 | タッチパネル(バックライト) | 5年 | |
7 | タッチパネル(本体) | 10年 | |
8 | リレー | 頻度による |
3.故障修理(事後保全)
装置故障などのトラブル時に、故障原因の調査を行い、必要な復旧処置を行います。
故障の状況により復旧時間が掛る場合がありますので、費用/修理期間については、都度 現地調査によるお見積りとなります。
なお、図面が存在しない場合や、図面精度が悪い場合は、修理対応ができないこともありますので、予めご了承ください。